真珠 物語4
2020.04.17
仕事
- 真珠物語
静かな雨の音
穏やかに過ごす
そんな週末でしょうか、店主です
真珠といえば「御木本幸吉氏」の功績は絶大です
その諦めない精神力と行動力には知れば知るほど
凄い人だったと思います
1858年、うどん屋の長男として生まれ
半円真珠の成功は1893年、35歳のときのようです
当時の日本は、江戸から明治(1868年)への劇的な変化の真っ只中
いろんな文化が日本に持ち込まれて生活が変わったのは
様々なドラマや書物で描かれています
黒船来航、大政奉還、廃藩置県…ドラマチックだったでしょう
日本のジュエリーの歴史も、ココからがスタートだと私は思います
この二つがわかりやすい出来事でしょう
1871年、断髪令(これは、散髪脱刀令)
1876年、廃刀令(ググってみると…とっても長い…知らなかった)
「大礼服並軍人警察官吏等制服着用の外帯刀禁止の件」
これは、髷(まげ)をゆわないで短髪にし
刀を身につけてはいけない、という内容です
女性も同様な禁止令があり西洋風の髪型へ変化を求めらた、とか
着物から洋服へ、ライフスタイルや食事、住空間など
いろんなことが変わっていった
その刀を作っていた職人がジュエリー職人へ転身したそうです
刀には「刃物」「鍔(つば)」など、多くの装飾がある
当時はまだジュエリーは少なく「髪飾り」などが多かったと想像します
海外の要人たちとの社交場「鹿鳴館」が完成
ジュエリーは外交のコミュニケーションの役割を担ったのでしょう
このような時代背景の中、真珠に魅了された御木本氏は
真珠の研究と発展のために尽力をしていたと思います
続きは、明治後期の養殖真珠の話とします
真珠 物語3
2020.04.15
仕事
- 真珠物語
こうやって文章を書いていると
頭が整理されていきます
ヨーロッパへ行きたくなる、店主です
アンティーク、な真珠
真珠の歴史はとっても古い
現代の「養殖の真円パールネックレス」とは
違う価値観だと思います
とっても珍しく希少で、王族や貴族たちの間で楽しまれるアイテム
形も不揃いで興味深い形ばかりです
その形を生かした興味深く素晴らしいデザイン…
王族に仕える職人たちが一生をかけてジュエリーを作り上げる
今とは生活スタイルが違いすぎます
さかのぼると、紀元前には発見されていたようです
想像すらできません
私が近しいな…と感じるのは
ジュエリーとして存在するものです
一番大きくて有名なところだと「ホープパール」
(調べてみて…)
ジュエリーはヨーロッパ文化であり
繁栄した17世紀ごろからのパールアイテムが素晴らしい
図鑑や文献で見るジュエリーはどうしたらこの形なるのだろう…
ため息が出ます
日本は..というと、やはり「真円パール」から
興味を湧くものが多いと思います
理由は「江戸から明治へ、和装から洋装へ」の
時代背景があるでしょう
養殖真珠の成功の頃と
明治中期のジュエリー文化の繁栄がリンクしています
日本のジュエリーは真珠とともに広がった
といっても良いと思います
続きは、日本の養殖真珠の時代背景とか…
結婚式
2020.04.14
仕事
何もない人生..は、ないと思う
愛用するパソコンの中央部分がおかしい
ちょっぴり膨らんできて驚いている、店主です
【結婚式】
人生最高で最上級の宴会
準備に「夢と希望」をしっかり詰め込んで…
特に女性はウエディングドレス姿には憧れるでしょう
心苦しいことに、当店で結婚指輪を準備したカップルで
挙式の中止や延期を決断されたと複数お聞きしました
私にできること
話をお聞きするぐらいしかありません
先日も「挙式前のリングクリーング」で来店予約の方
中止とお聞かせいただく
しかも奥様も体調が優れない…
【お菓子】
そんな中、彼だけがフラリと来店
「これ、山本さんの手土産で準備していたお菓子です」と
いただきました
結婚式の準備ノートへ「リングクリーング」と記載していたり
胸が張り裂けそうな気持ちになりました
気持ちを切り替える…簡単なことではありません
「楽しい結婚式はちょっぴり先延ばし」
この局面を乗り切り明るくお会いできること
切に願います
=
ジュエリー工房yamamoto で結婚式
過去、執り行った事があります
家族だけの小さな挙式なら可能です
自由に場所をお使いいただければと思います
ヘアメイク+着付け、カメラマンのご紹介も可能
(条件:当店で結婚指輪を準備させていたいた方のみ)
何かしらお手伝いできると嬉しい
真珠 物語2
2020.04.13
仕事
- 真珠物語
私の父は三重県伊勢で生まれ育つ
近所のジュエリーの訓練校に通い、名古屋へ集団就職
「若い頃は真珠のリングばかり作っていた」と聞かされた、店主です
真珠の誕生
どうして真珠ってできるの?
実はいろんな貝から採取されてたりする
アコヤ貝からとれる一般的なモノ
温かい海に生息する白蝶貝、黒蝶貝からは
大きいサイズの真珠が採れる
面白いところでは、アワビやカキからも…
人はどうして真珠ができるか?わからない
偶然発見した貝の中からでてきた1粒の輝きに魅了され
「人魚の涙」などと呼ばれ多くの神話が作られた
時代とともに研究も進む
貝には貝殻を作る器官があり「外套膜」と呼ばれるあり
それが真珠生成のヒントがあった
なんらかの要因で貝の体内で袋状になる(真珠袋)
本来は貝殻をつくる組織のはずが
体内で貝殻を作る液を分泌、それが固まり真珠となる
この事を知り
人工的に真珠袋に異物を入れたら真珠が作れるのでは?
と考え実験と幾度となく繰り返し「養殖真珠」の成功になった
ヨーロッパの学者もなかなか解明できなかったようだ
今から100年前のこと
真珠の歴史は古いが真円の真珠はまだまだ新しい
次回は、もうちょっとだけ
アンティークの真珠を深掘りしよう
真珠 物語1
2020.04.10
仕事
- 真珠物語
毎日が刻々と変化の中、ジュエリーを通して
「ちょっとでも学びや気づきになれば」
そんなことで、連載してみよう…店主です
真珠の物語
真珠のイメージ…
ちょっとフォーマルで冠婚葬祭での使用シーンを浮かべる
ゴールドと組み合わせ、優しい存在でもある
ダイヤモンドのキラッキラとはちょっと違う魅力
ジュエリーに用いる「宝石」は
ダイヤモンド、ルビー、サファイアといった鉱物がほとんど
硬くて丈夫で輝きが強い
真珠は貝の中で奇跡的に生成される
古くは縄文時代だとか
古代エジプトの女王クレオパトラのエピソードでも登場する
一方、東洋の真珠文化として中国では小さな淡水真珠がある
古代より衣装に縫いつけたりしたらしい
日本では法隆寺の五重の塔にはお釈迦様の骨として真珠があるらしい
万葉集でも詠まれたが、それ以降は登場が少ないとか
明治時代に真珠の養殖が成功、一気にメジャーになり身近な存在になる
宝石には歴史とそれぞれロマンがある
紐解くとその当時の背景も想像でき面白い
しばらく、真珠の色々と書き続けてみようと思う
誕生の秘密など…
「へー、そうなんだ」となれば嬉しい